【2022年版】令和4年度 文化庁芸術祭参加作品まとめ：関西舞踊部門

この記事にたどり着いた方は

• 関西で開催される文化庁芸術祭の舞踊が見たい
• 出来れば芸術に携わる行政機関文化庁が実施する国内最高峰の物を見たい
• 令和3年度文化庁芸術祭が行っているコンテスト作品について知りたい

そんな舞踊観劇に対する悩みをお抱えではないでしょうか。

そこで今回は

日本の文化芸術の推進を行う行政機関である文化庁が実施している

令和3年度文化庁芸術祭関西舞踊部門参加作品

全12公演をご紹介いたします。

日本の芸術文化の振興発展を目指す国の行政機関「文化庁」が実施している芸術の祭典芸術祭の作品にはきっとあなたが求めている舞台作品が参加しているはずです。

令和3年度文化庁芸術祭参加作品とは

文化庁芸術祭は、優れた芸術鑑賞の機会提供、芸術創造とその発展によって、日本の芸術文化の振興を目的として毎年秋に開催される芸術の祭典の事です。文化庁芸術祭は大きく分けて主催公演、協賛公演、参加公演の3つの公演形態があります。

• 主催公演：文化庁芸術祭期間中に企画委員会が企画し、芸術団体に依頼して行われる公演
• 協賛公演：文化庁芸術祭期間中に開催される公演のうち、文化庁芸術祭にふさわしい内容と認められ委嘱された公演
• 参加作品：文化庁芸術祭に参加希望する公演や作品のうち、執行委員会が文化庁芸術祭にふさわしい物として参加を認められた公演

参加公演は演劇、音楽、舞踊、大衆芸能の4部門に分かれさらに関東関西で2つに分けられています。

今回の記事では令和3年度文化庁芸術祭の関西舞踊部門参加作品の紹介ですが、令和3年度文化庁芸術祭主催公演や、令和3年度文化庁芸術祭協賛公演、関西舞踊部門以外の令和3年度文化庁芸術祭参加作品についてはこちらでまとめております。

今回一挙紹介するのは関西舞踊部門

この記事でご紹介する12公演は令和3年度文化庁芸術祭ホームページに掲載されている舞踊部門 [2]関西参加公演の部pdfに掲載されている情報を元にご紹介いたします。並び順や情報も令和3年度文化庁芸術祭参加作品に記載されている通りとなっています！

藤田佳代舞踊研究所モダンダンス公演 第1回自灯明モダンダンスステージ

令和3年度文化庁芸術祭 関西舞踊部門に参加する作品の１つ目は藤田佳代舞踊研究所によるモダンダンスステージです。藤田佳代舞踊研究所は、神戸を中心に活動しているモダンダンスのスタジオです。藤田佳代さんのモダンダンスでは日々生活する中で感じること、考えたことの自分の思いを体を使って表現しています。研究所主催の舞台に出演している5人で「自灯明」を結成し、令和3年度文化庁芸術祭開催期間中に公演を行います。

世の中が目まぐるしく変化していく中、「灯」が明日に、未来に繋がりますように。

令和3年度文化庁芸術祭関西舞踊部門参加作品データ

楳茂都華絹舞の会

令和3年度文化庁芸術祭 関西舞踊部門に参加する作品の２つ目は楳茂都華絹さんによる日本舞踊です。楳茂都流とは上方舞の主な流派の一つです。その歴史はとても長く、なんと江戸時代中期から存在するそうです。長年の間、受け継がれてきた踊り、感性豊かな繊細でナイーブな舞が魅力です。令和3年度文化庁芸術祭開催期間中に山本能楽堂にて上演予定です。

誰かに愛されることを
誰かに認められることを
求める事も素晴らしいと思う

でも私は

もう、いいかげん
自分を心から愛します

令和3年度文化庁芸術祭関西舞踊部門参加作品データ

花柳 旭扇の会

令和3年度文化庁芸術祭 関西舞踊部門に参加する作品の３つ目は花柳流の日本舞踊です。花柳流は日本舞踊の五大流派（花柳・藤間・若柳・西川・坂東）の一つであり、最大規模の流派とされています。古典の伝承と共に新しい舞踊の創作を行い、後進育成にも力を注いでいます。今回は、花柳 旭扇の振付・星月夜、演出構成・山姥、舞踊・お夏狂乱の３作品を令和３年文化庁芸術祭の参加作品として公演を行います。令和3年度文化庁芸術祭開催期間中は国立文楽劇場にて上演予定です。

華麗にして典雅な
舞踊の技と心を次世代へ伝え、
新たな振り付けの創作に挑む。
昇る日の、行く末に
広がり続けることを願いて。

令和3年度文化庁芸術祭関西舞踊部門参加作品データ

No Man’s Land

令和3年度文化庁芸術祭 関西舞踊部門に参加する作品の４つ目は「Tomo Sone Dance Projects」 の方々による『No Man’s Land』です。「Tomo Sone Dance Projects」は曽根知さんがイスラエル人ダンサー、振付家の方と2010年に設立し、日本でのみならず海外でも好評を獲得しています。令和3年度文化庁芸術祭開催期間中はロームシアター京都 ノースホールにて上演予定です。

コロナは我々の生活を端から端まで変化させた。我々の多くは長い時間愛する人から離れなければならず、疎外感が全てにとって変わった。さらに疾病は未知のものと来るべき戦いへの絶え間ない恐怖をもたらした。不確実性と混乱の存在は芸術と創造性をもたらし、さらには、理性の声を聞くことと想像力への献身の狭間に日常的にいる創造者としての私をもたらすのだ。

令和3年度文化庁芸術祭関西舞踊部門参加作品データ　

ロメオとジュリエット

令和3年度文化庁芸術祭 関西舞踊部門に参加する作品の５つ目は法村友井バレエ団による『ロミオとジュリエット』です。ルネサンス期のイギリス演劇を代表する偉大な劇作家、シェイクスピアの不朽の名作『ロミオとジュリエット』。今回、文化庁芸術祭大賞、大阪文化祭賞など数多くの評価を獲得していらっしゃる法村友井バレエ団によって令和3年度文化庁芸術祭開催期間中はフェスティバルホールにて上演されます。時代を超えて愛されるストーリーと華やかでありながら繊細なバレエとのコラボにご注目です。

戦僕は誓う。見渡す限り樹々を白く染めるあの美しい月にかけて…

円い形を変えていく案な不誠実な月になんぞ誓わずあなたご自身に愛を誓ってほしい。

令和3年度文化庁芸術祭関西舞踊部門参加作品データ

苫野美亜プロデュース
Dance Performance LIVE #7 「十四夜月 クラシックからポストクラシカルへ」

令和3年度文化庁芸術祭 関西舞踊部門に参加する作品の６つ目は、苫野美亜さんが主催するダンスを核としたパフォーマンスを継続的に実施する企画「Dance Performance LIVE」です。令和3年度文化庁芸術祭開催期間中は伝統的なクラッシックの教育を受けた音楽家と舞踊家たちが、クラシックの概念に囚われず現代的な感覚と手法を用いて全７作品が二部構成で神戸ファッション美術館 オルビスホールにて上演します。

京都龍安寺の石庭から着想を得た新作「十四夜月」は、日本人の根底にある価値観や美意識を舞踊表現に置き換えることにより物事の見え方・捉え方を再認識する機会になればと考えています。

令和3年度文化庁芸術祭関西舞踊部門参加作品データ

A Decade of Regression and Regeneration

令和3年度文化庁芸術祭 関西舞踊部門に参加する作品の７つ目の作品は「ANTIBODIES」による『A Decade of Regression and Regeneration』です。現在における具体的行為の実験性のなかにその可能性を求めてきた「ANTIBODIES」が 新しいメディア環境が構築する「リアリティー」と向き合い身体感覚の変容のなかに限界を探る実験プロジェクト。巨大な工場を舞台に、全国に散らばる多ジャンルなアーティストが南淡路島に集結し、スケールの大きな舞台芸術作品を構築します。令和3年度文化庁芸術祭開催期間中はダントータイル技術研究所 福良工場内特設会場で公演されます。

システムの亀裂に沿って現前化するアンチボの

トラウマ的パフォーマンス空間へようこそ。

令和3年度文化庁芸術祭関西舞踊部門参加作品データ

ロミオとジュリエット

令和3年度文化庁芸術祭 関西舞踊部門に参加する作品の８つ目の作品はダンサーであり振付家のサイトウマコトによるダンス公演プロジェクト「サイトウマコトの世界」によって上演される『ロミオとジュリエット』。過去に数々の名作を上演してきた「サイトウマコトの世界」は今年で９回目です。体全体を使って表現される『ロミオとジュリエット』の世界観に引き込まれるでしょう。令和3年度文化庁芸術祭開催期間中は伊丹市立演劇ホール (AI・HALL)にて上演されます。

私たちがバラと呼ぶものは、他のどんな名前で呼んでも、同じように甘く香るわ

令和3年度文化庁芸術祭関西舞踊部門参加作品データ

Co.SCOoPP×Monochrome Circus×山中透 “Cover your mouth”

令和3年度文化庁芸術祭 関西舞踊部門に参加する作品の9つ目の作品はCo.SCOoPP、Monochrome Circus、山中透さんによる『Cover your mouth』です。「現代音楽×コンテンポラリーダンス×エアリアル（現代サーカス）」がコラボした上演。2019年より続く新型コロナ感染症から、この時代のシンボルとも言えるマスクと人々を分断する透明シートを用いて、分断された人々や閉塞感のある現代の状況等が、身体×音楽により表現されます。令和3年度文化庁芸術祭開催期間中はTHEATER E9 KYOTOにて上演されます。

新型コロナ感染症によって、私たちの生活様式はあっという間に一変した。マスク、消毒液、プラスチックシート、そして２メートル。また誰かと繋がるため、私たちの間には簡易の断絶がある。咳の音に二度見し、近づく人に後退る。新たなモラルとコンフォートゾーン。もう元には戻らない事への諦めを私たちはどうやって克服していくのか。

令和3年度文化庁芸術祭関西舞踊部門参加作品データ

「海賊」全幕

令和3年度文化庁芸術祭 関西舞踊部門に参加する作品の10個目の作品はクラシック・バレエを基本にクラシック作品と創作作品を活動の両輪に公演を続けている、貞松・浜田バレエ団による、『海賊』です。代表的な踊りのほか、争いのシーンを新たに加え、よりエネルギッシュな作品展開、オスマン帝国時代のエキゾチックな世界観、などのバレエ団の総力を結集した『海賊』です。令和3年度文化庁芸術祭開催期間中は兵庫県のあましんアルカイックホールにて上演されます。

海賊たちの愛と友情、裏切り

ー激しくも美しき舞

令和3年度文化庁芸術祭関西舞踊部門参加作品データ

今貂子舞踏公演「愛ノ嵐」

令和3年度文化庁芸術祭 関西舞踊部門に参加する作品の11個目の作品は今貂子舞踏公演「愛ノ嵐」です。この公演を行うのは芸能の源流にみられる「たまふり(いのちの活性化)の力」を土台としたアバンギャルドな舞踏を探求し続ける、舞踏カンパニー倚羅座です。また、舞踏に新しい命を吹き込み、ひと・もの・空間との出会いを重ね、挑戦を続け、京都ならではの伝統と現代を融合させた独自の境地を開拓することにも焦点を当てていらっしゃいます。令和3年度文化庁芸術祭開催期間中は京都にあるUrBANGUILDにて上演予定です。

風の時代、社会が、
草の根から変わっていく兆候の一つであるとしたら、こんなにうれしいことはありません。

令和3年度文化庁芸術祭関西舞踊部門参加作品データ

第三回 三輪貴宝 リサイタル

令和3年度文化庁芸術祭 関西舞踊部門に参加する作品の12個目の作品は三輪貴宝さんによる日本舞踊です。三輪貴宝さんは幼少期より、若柳流で舞踊を学ばれました。その後、若柳流を離れ、29歳で三輪流を起こし、三輪流家元として日本舞踊家として活躍されています。病を４つ抱えていらっしゃる中での今回の公演。魂を込めた繊細な表現に注目です。令和3年度文化庁芸術祭開催期間中は国立文楽劇場 大ホールにて上演予定です。

発展するために生まれてきたのではない

幸せになるために生まれてきた

令和3年度文化庁芸術祭関西舞踊部門参加作品データ