- 前提を聞き手と共有する
- 結論、根拠、事実のピラミッド構成を作る
- 結論を明確にする
- 結論を説明する根拠を3つぐらい用意する
- 結論と根拠の意味がつながっているか確認する
- 根拠に対する事実を1~2個用意する
- 図や写真、具体的な説明で相手にイメージを描かせる
- 相手にイメージに入ってもらうために、想像してもらいその感想(方向性)を提示する
- ピラミッドの前後に主張(方向性)をはさむとより良い
目次
概要
作者:村上隆
1億円位で売れる作品を作るアーティスト
本の内容
芸術を行うなら「お金」について知る必要がある、継続させるために必要だから
感想
1章 芸術で起業するということ
日本の芸術家が売れない理由は、欧米の芸術のルールを知らないから
アーティスト
ルールを踏まえた他人との競争の中で最高の芸を見せてゆく
人はあなたの話の80%以上聞いていない
相手が好意的に聞いても、自分が完璧に話しても、人は話を聞いていない
コミュニケーションはそういうもの
金が無いと同じ事をするのも時間がかかる
核心は「芸術をやる目的」
日本の芸術、色が綺麗
欧米の芸術、仕掛けやゲームを楽しむ
1分で話す
1人でやるよりグループでやった方が物事は強い
上手く協力するには「プレゼン力」がいる
そのために必要なのは
1分で話せる様に話を組み立て、伝える
右脳と左脳に働きかける
ロジックで理解させて、感情に訴えかける
第一章「伝える」ための基本事項
人に何かを伝える際、「そもそも何のために自分はここにいるのか?何のためにプレゼンするのか?」という事を明確に意識する
相手は誰か?どんなことに興味があるのか?
「何のためにプレゼンするのか?why」を言語化すると
答え「(どこでwhere、いつwhen)誰にwho、何をwhat、どうしてもらいたいhow」
鍵は「誰にwho」
相手が
- どういう立場にいるのか
- どんなことに興味があるのか
- どんなことをこのプレゼンに求めているのか
- 専門的な要素についてどのくらい理解できるか
- 何をどんなふうに言うとネガティブな反応をするのか
聞き手のイメージに合わせて構成をする
ゴールは何か?
ゴール≠話を理解してもらう、これはゴールではない
聞き手が「どこまでやれば良いのか」を決める
- 聞き手が賛成反対の意見を表明する
- 聞き手が賛成してくれる
- 聞き手に動いてもらう
どれがこのプレゼンのゴール?
話を聞いた人がどうすれば良いのかまで考えて伝える
結局、動かしてなんぼ「きれいに話す」は目的じゃない
自分が望むゴールに相手を動かしていく
第2章 1分で伝えるー左脳が理解するロジックを作る
てっぺんのないピラミッドになっていないか
ピラミッドストラクチャー:話には結論と根拠があり、結論を一番上、根拠をその下に並べたもの
根拠がいくら言っても結論が無いと何を読み取れば良いか分からない
分かりやすいプレゼン
この結論は○○です
根拠は○○です
了解
考える=結論を導き出すー事実やデータは結論ではない
知識と情報はどっちもデータ
知識=自分の中にあるデータ
情報=自分の外にあるデータ
考える=知識と情報で結論を導き出す
結論が一番大事
結論の見つけ方
根拠を並べて自分に問いたてる
- だから何?
- ファイナルアンサー?
- 本当か?
考えているつもりで悩んでいないか?
考える=結論を出す
悩む=考えが頭の中をめぐってループするだけ
結論とは、相手に動いてほしい方向を表したもの
例:企画を通す場合の結論
×「こういう企画です」→その企画が良いか悪いか、売れるか売れないか分からない
〇「売れます」→売れるという方向を相手に示している
結論は動いてもらうために出すから動いてもらう方向も出す
根拠は3つーピラミッドで枠組みを共有しよう
話が長い人=根拠が多い、なぜなら不安だから、その結果何を伝えたいのか分からなくなる
根拠が1つだと心もとない、論破や反対にあったらそれで終わりだから
オーソドックスは3つ
仕事のプレゼンは結論と結論を導き出した理由(根拠)が重要
1分で話す基本形
「私の主張はこうです。理由は3点あって、1点目はこう、2点目はこう、3点目はこうです」
プレゼン
相手の頭の中に、自分が伝えたい事の骨組みや中身を「移植していく」作業
意味がつながっていれば「ロジカル」-1分で誤解なく伝える
1分で話す基本形を「ロジカル」にするには
結論と根拠は意味がつながっている必要がある
結論に対し「~だから、~だ」と言ってみて、他者に意味が通じるかチェッくしてもらう事が必要
「基本的に」は不要-いらない言葉をいかに削るか
簡単な言葉を使う、なくて伝わる事は削る
たくさん話したくなる理由
沢山調べた事を知ってほしいというエゴ
相手にシンプルに伝わる事が最重要
話が伝わらなくなる余計な話
- プロセスを話す
- 気を使いすぎる
- 自分の意見と違う事を話す
- 笑いを入れる
通じない時は、前提を揃えておく
1分で話すの基本形に対して、相手との間で、
ピラミッドが成立する前提を揃えておく
例あの人と仕事がしたい(結論)なぜなら(根拠3つ)
全ての条件がそうとは限らない、
「前提条件」が当てはまれば→結論だと相手も分かる
第3章 相手を迷子にさせないために「スッキリ・カンタン」で行こう
集中して聞いてもらうための「スッキリ・カンタン」
一瞬だけ注目を集める方法は相手をびっくりさせる事
話を聞いてもらうには
プレゼンしている間、集中力をこちらに向け続けてもらう
話を聞いてぼーっとしてしまう時
難しい箇所とかで聞き手が一瞬でも迷子になるとプレゼンが台無しになる
迷子になったら戻ってくるのが大変
言葉もスライドも「スッキリ」が鉄則
スッキリというのは全てにおいて
資料作り、ストーリー展開、聞き手に伝える時の言葉遣い
言い換え
使う文字・言葉を少なくし、文章をややこしくしない
人は熱量を持って伝えようとするとき、言葉を多くしがち
多い言葉は、聞き手が集中していないとノイズ
主張に自身が無いときも、言葉が多くなる
人は賢くない
グラフにするのは基本
相手にとって見やすく、必要な情報だけを強調する
情報を「位置」に込める
スライドは「読まずに頭に入る」事を目指す
プレゼンに使う最後尾から見て、「読まずにすっと」言葉が入ってくるか
作者の例
50人部屋 最低フォントサイズ32、
100人部屋 最低フォントサイズ54
読むのが大変な資料を渡すと、人は話を聞かずに読むことに集中する
中学生が理解できるレベルのカンタン言葉しか使わない
聞き手はその言葉を確実にわかるか?という聞き手の事をしっかり想像する
第4章 一分でその気になってもらう-右脳を刺激してイメージを想像させよう
正しい事を言うだけでは人は動かない
内容を理解した上で、行動を起こす何かが必要
正しい事を言うだけでは、人は動かない
人はイメージを想像することで感情が揺さぶられる
理解して想像した頭に自分を当てはめて考えるようになるかどうか
プレゼン側は相手が想像を広げるサポートをする
聞き手が自分を当てはめて考えるには
- 聞き手にビジュアルなイメージを直接描いてもらう
- 聞き手にイメージに入ってきてもらう
イメージを描いてもらうために行う2つの事
頭の中にイメージを描いてもらう方法
- ビジュアルを直接視覚で見せる
- ビジュアルで説明できない場合は「例えば」で具体的に説明する
ピラミッドは、3段で作ろう「結論」→「根拠」「例えば」の3段ピラミッド
事実は1つか2つに絞って根拠を説明するために必要な要素だけを上げる
多くするとわからなくなる
ピラミッドを結論から作る必要はない
「想像してみてください」聞き手にイメージの中に入り込んでもらうために
論理的な会話、相手にイメージしてもらったら
そのイメージに入ってくるようにお願いする
「想像してみてください」=おねがい
「あなたがもしこの世界を経験するとしたらどうでしょう」=どういうイメージをしてほしいか
「素晴らしいと思いませんか」=向いてほしい方向を伝える
第5章 1分で動いてもらう
ロジックで納得させ、想像させ刺激をし、ゴールのタメに動いてもらう一押しがいる
「超一言」=めちゃくちゃ大事な一言で包み込む
話のストーリー全体を覚えてもらう事はあきらめる
「自分の伝えたい事を、一言のキーワードで表す」
覚えやすく、その一言で、プレゼン全体を表現するようなキーワード
「ライブでダイブ」プレゼン=アーティスト
伝えたいストーリーやメッセージに合わせて演じましょう
講壇でその場で立っているより、客席に入って行って物理的距離を縮めた方が親近感がわく
人前で話すときの4つのポイント
- 視線:しっかりと聞き手を見る
- 手振り:多少、動きを付ける
- 声:相手との対話するように声を届ける強調は大きく、ここだけの話をするなら、こっそり
- 間合い:話の区切りで普段より3秒ほど長く、間を取る
大事な事、一つ一つの要素ではなく
伝えたい事が伝わり、動いてもらう事
やるべきことは全部やる
「リトルホンダ(客観の自分)」を作る
伝えようとするだけでは上手くいかない
話している自分と相手を俯瞰で見る
イメージが付かない場合
相手の席に座って見る
これを集約した言葉「相手の気持ちになる」
「メタ認知」は優秀なビジネスパーソンに共通するスキル
主観の自分を意識していくこと「メタ認知」
目的は主観の自分を修正する
ビジネスリーダーはメタ認知が優れている
周囲が付いていくように自分自身を修正する
根回しだってアフターフォローだって必要ならばやろう
与えられた時間は「コアの1分の話」の補強でしかない
ゴールに対して確実性が高まるなら、徹底的に追及する
「伝え方」のパターンを知っておこう
結論で話すSDS
「Summary(まとめ)-Detail-(詳細)-Summary」
話のピラミッド、結論ー根拠の会話に
結論ーまとめー根拠ーまとめ、の構成にする
PREP
Point(主張)-Reason(根拠)-Example(例示)-Point
SDSの最初のSが無いとPREF
新しい取り組みを説明するときのPCSF
Problem(問題)-Change(変化)-Solution(解決策)-Future(未来)
例文:今こんな問題があります、それに対してこんな変化があります、それに対してこんな解決さkがあります。そして私たちはこの解決策でこんな未来を作っていきたい
パターンはいくらでもある「プレゼン フレームワーク」で調べれば出る
重要なのはパターンを覚えるではなく、どう組み合わせるか
急にピラミッドと違う事が出てきて迷った
伝えたい言葉はあるか
思いを込める言葉、自分が動くかを考える必要がある
それは言葉ではなく、身体や声に載せた方が良い気がした、なぜなら、身体の方が相手に影響を与えるから
動かしてなんぼ
相手が動くためにできる事を全てやりきる時間は惜しんではいけない
第7章 実践編
会議で意見を求められて
相手が何を質問しているのかを見つける
- Yes/Noで応えれば良いのか
- アイデアを聞かれているのか
- 懸念点を答えれば良いのか
どう応えるのかではなく
問いは何か?どういう形式で答えるかを把握する
そこからピラミッド作り
結論、理由、具体例
YesNO(結論)も同じ、その理由と具体例
会議では「ポジション」を取るのが大事
白か黒かなど、自分方向性を示す
ある程度判断材料があるなら、その後どんなに判断材料を増やしても
考えが変わるのは少ない
配慮はしても遠慮はするな
ゴールに追い込むためにツッコミどころを作る
プレゼンで話を聞いてもらう
話のトーンを変える
単純にトーンを上げ下げするのではなく、
相手がどう反応するか考えて体や声を調整する
見た目で誰に対して話しているか明確にする
物理的に近づいて親近感をだす
上司へのプレゼン
対話の意識、上司と自分のピラミッドを共通させる
意見が合わない時
主張が違う場合と立場が違う場合がある
- 過大を異なるサイズ感で捉えている
- ゴールまでの時間間隔が違う
- ゴールに向かう道のりが違う
- 上司と自分の立場の違い
共有、同じ方向というポイントまでさかのぼって、相違点を調べる
取引先との商談
相手のニーズに応える
まとめ
いかがだったでしょうか?芸術で起業するためには、そもそも伝えるということを極めていかないといけませんね!
イベントオーガでは、年間1000件を超えるイベントに携わり、パフォーマンスをお届けしています。
これからの芸術×ビジネスの業界をもっと発展させられるよう、おてつだいしていきます!